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ひきこもり、世界を旅する──不登校からひきこもり、ひきこもりから旅に出た恩田夏絵のブログ

2013年 8月26日

わたしの名著『CUTTING~リストカットする少女たち~』

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先週末、誕生日を迎えました。
メッセージをくれた方々、心の中から送ったよという方々、ありがとうございます。
 
自分なりに年を重ね、今年は特に結婚もあったので、これまでの人生のことを良い意味で見直すことが増えました。
もうここ最近何度も口にしていますが・・生きてみないとわからないことってあるんですね。
相も変わらず“生まれてきてよかった”とは思いませんが、“生きてきてよかった”とは思うようになりました。
生きてきて、様々な出会いがわたしという人間をつくりました。
まわりの人たちや物事がわたしに少しずつ影響したように、わたしもわたしのまわりに多少なりとも影響していくことができれば、もうそれだけでいいなと、思います。
これからも、自分なりに生きていきたいと思います。
 
今日はせっかくなので、
そんなわたしに影響を与えた本の紹介をしたいと思います。
 



(リストカットの話に触れます。生々しい表現はないですが、苦手な方はご無理せずに。)



 
今から十数年…
昼夜逆転、起きてる時はネットかゲームかTVかリストカット、な生活をしていました。
 
中学まで、所謂“学校”と名のつくものにまともに通えたことがなく、
『こんな自分は将来仕事をするなんてできないんだろうな』と、それは生きていけないということで、つまり自分に未来があるなんて思えませんでした。
 
そんな自分が今、こうして“働く”ということができるようになるには、
様々な経験を経てきたことがあるわけですが、その中でも良い影響を与えてくれた本があります。
 
自分だけの名著にしておくには勿体ないので、紹介したいと思います。
いくつかありますが、今日はその中から一冊・・・
 
『CUTTING~リストカットする少女たち~』
著・スティーブン・レベンクロン / 訳・森川那智子

 
NYで心理療法の診療所を開業しているスティーブン氏が、自身の診療経験を元に様々な症例を語ってくれる本です。
 
 
『リストカット』
その言葉は、人々の目を引きます。
「リストカットしている人は甘えている」とか「逃げている」とか言われて、なんとも説明しがたい憤りを感じました。
 
リストカットをしているとき、なぜリストカットをしているのかわたし自身よくわかりませんでした。
行為自体が意味不明だから、止め方もわかりませんでした。
どうやって止めたらいいのかわからない、次第にそれはリストカット以上の意味を持つようになりました。わたしはわたし自身が“これ以上、いきたくない”と思っているのだと、思いました。
 
でも実際は、違いました。
“そうしなければならない(やり過ごせない)状況”を、“自分自身が言葉にできない、説明できない”から、簡単な言葉・行為に置き換えて表現するしかなかったんだと、あとあと気づきました。
 
この本は短編物語のようで、1つ1つの話がそんなに長くないので活字慣れしてなくても読みやすく、専門用語も丁寧に解説されているので、読み進めるのにハードルは高くないと思います。
むしろ『自分のこと』や、『リストカット』を知るのに、適切な“言葉・単語”を知ることができるので、理解、納得、説明するのに助かりました。
(自分を適切に表現できる“語彙力”がないと、精神状態はどんどん不安定になっていくと、わたしは思っています。)
 
『もっとちゃんと、うまく生きたいのに生き方がわからない=未来がない』と自分を追い詰めていた私は、この本から『こういう風にやり直したらいい、こうしていくことができる』と、どんな傷を持っていても、どんな過去を持っていても、『今』から先の未来を変えること・やり直しは可能である、ということを学んだなぁと、思います。
 
 
– – – – – – – – – – – –
 
 
また、この本を書いたスティーブンは医師ではなくセラピストである、ということもとても興味深いです。
心の不調を正していくときに、医師だけではなくセラピスト・心理士の存在も不可欠なんじゃないかと、この本を読んでいると強く思います。
 
過去にどこか絡まりができていたのなら、それをほぐす。
絡まないやり方がわからないなら、もう一度やり直す。
自分ひとりではまた絡まってしまうなら、(心理士に)助けてもらう。
 
その作業をする場所が、日本社会の中にももっと必要だなー、、と感じると同時に、そもそも日本社会が『やり直しのできる社会』であったらいいのにと思います。
 
『挑戦』することが、『成功』にもつながり、
『成功』や『失敗』を重ねることで、“自分”というカタチができていきます。
『失敗』してもいい状況でないと、『挑戦』はしづらく、
『失敗』することを認めないことで、『成功』に繋がる『挑戦』が断たれてしまうのは、とても勿体ないことだと憂います。
 
そんな中で、この本は優しく支えてくれる本だと思いますので、わたしはオススメしております。
 
ちなみに、『自分自身』だけでなく、『親子関係』にもヒントになる本だと思います。それは、『リストカット』という行為に関係のないことでも、応用できることなんじゃないかなーと思っています。
 
万人に受け入れられるかはわかりませんが(というか何事もそうですが)、気になった方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
 
 
ということで、大分長くなりましたが、今日はここでおわり。
拙い長文にお付き合いいただき、ありがとうございます。(ぺこり

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