勉強会『学校に行かない生き方』

先日、ピースボート勉強会「学校に行かない生き方~ヒトと違うから世界はおもしろい~」を開催しました。ご来場いただいたみなさんありがとうございました。春から教職に就くひとやグローバルスクール卒業生、なんとなく来たという方まで(笑)、約30名のさまざまな方にお越しいただけたようでありがたく思っています。
>>ピースボートスタッフ岡山くんによるイベントレポートはこちらから
 
タイトルは学校を否定するような感じのものになってしまっていましたが、不登校のメリット/デメリットを自分の生い立ちを使い分析しながら、社会としてどう捉え、学校も含めて子どもたちをどう包括していくのかを考える会になればいいなと思いながらお話させてもらいました。
 
私にとっての人生のターニングポイントは定時制高校への進学とピースボートの船旅だったわけで、それに共通するのは『物理的に多種多様なひとが集まる環境』だということ。公的教育機関の中で居場所をなくした私には、そういった多様な環境の中で社会経験を積むことが効果的だった-ということでした。
 
子どもの世界は狭いです。家庭、地域、学校など自分の力で選択することは難しいです。だからこそ、学校そのものがストライクゾーンの広い環境であること、そして学校ではない選択肢も当たり前に手の届く環境が増えることが必要だと思います。
そして、社会が誰かにとっての“孤立”を生む仕組みになっていないか、不登校に限らず常に意識し確認していくのが大人の責任なのだと思います-というようなことをお話した1時間でした。
 
 
最後に、会の中でも触れた世界をめぐる船の上の教員養成プログラム『Global Teachers College』を紹介します。地球一周したことのある先生のストライクゾーンって広くなると思うのです。そんな先生のいる学校(とまで言わずともクラスでも)のストライクゾーンも広くなると思うのです。教員志望向けの新しいプログラムです。ぜひ。
>>詳細はこちらをご覧ください

ジェンダー・マリアージュ

少し前のことになってしまいましたが、
映画「ジェンダー・マリアージュ~全米を揺るがした同性婚裁判~(原題:The Case Against 8)」の上映後のアフタートークに呼んでいただきました。
 
2008年米国、結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案8号」が国民投票により可決されました。この判決が人権侵害にあたると2組のカップルが起こした同性婚裁判を追ったドキュメンタリー映画です。
 
この映画は、“同性愛者”という以前にもっと根本的な「“ひと”として生きる幸せとはなにか」を描いていると思いました。
 
同性婚合法化までのストーリーはもちろんですが、保守派弁護士テッド・オルソン氏と、リベラル派弁護士のデビット・ボイス氏が共闘する姿に、大きな希望を感じたのでした。
考え方が違ったとしても、ひとつのゴールを目指しともに歩むことができる-それを実現したこのストーリーには、つよく強く勇気づけられました。
 
私達が何者であったとしても
幸せを望むことは至極当然なことである
そんなメッセージを感じる、素晴らしい映画でした。
 
東京、名古屋、長野、大阪、兵庫、福岡での上映です。
好評につき、東京は公開期間が延長になったそうです。
ぜひぜひ、足を運んでみてください。
>>上映スケジュール
 
2/3のアフタートークゲストであった安富歩さんがツイッターでおっしゃっていたことが印象的でした。
 

 
「家族」という括り以前に、「自立した個人」であるということの重要性は、年々実感が増しています。
安富さんはいま色んな所で発言されてらっしゃいますが、とても興味深いです。
 
 
>>追記
トークのことがレポートされてましたので、こちらもご覧ください。
ジェンダー・マリアージュ公式Facebook
シネマジャーナル スタッフ日記