少し前のことになってしまいましたが、
映画「ジェンダー・マリアージュ~全米を揺るがした同性婚裁判~(原題:The Case Against 8)」の上映後のアフタートークに呼んでいただきました。
2008年米国、結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案8号」が国民投票により可決されました。この判決が人権侵害にあたると2組のカップルが起こした同性婚裁判を追ったドキュメンタリー映画です。
この映画は、“同性愛者”という以前にもっと根本的な「“ひと”として生きる幸せとはなにか」を描いていると思いました。
同性婚合法化までのストーリーはもちろんですが、保守派弁護士テッド・オルソン氏と、リベラル派弁護士のデビット・ボイス氏が共闘する姿に、大きな希望を感じたのでした。
考え方が違ったとしても、ひとつのゴールを目指しともに歩むことができる-それを実現したこのストーリーには、つよく強く勇気づけられました。
私達が何者であったとしても
幸せを望むことは至極当然なことである
そんなメッセージを感じる、素晴らしい映画でした。
東京、名古屋、長野、大阪、兵庫、福岡での上映です。
好評につき、東京は公開期間が延長になったそうです。
ぜひぜひ、足を運んでみてください。
>>上映スケジュール
2/3のアフタートークゲストであった安富歩さんがツイッターでおっしゃっていたことが印象的でした。
『ジェンダー・マリアージュ』を見て、トークショーして、「社会保守主義」という概念を思いついた。社会が家族を守ることで、自立した個人を育て、その個人が社会を守る。真の保守主義とリベラルとの結集が、差別的暴力主義者への対抗を可能にする。 https://t.co/c1jOAnggwi
— 安冨歩 (@anmintei) 2016, 2月 3
「家族」という括り以前に、「自立した個人」であるということの重要性は、年々実感が増しています。
安富さんはいま色んな所で発言されてらっしゃいますが、とても興味深いです。
>>追記
トークのことがレポートされてましたので、こちらもご覧ください。
ジェンダー・マリアージュ公式Facebook
シネマジャーナル スタッフ日記