第10期スクール開校

2010年8月に出航した第70回クルーズを第1期開校から、丸6年が経ちました。
 
あっという間の6年間でした。卒業生は120名を越えます。色んな旅がありました。受講生たちから色んなことをおしえてもらいました。伝えたいこともたくさんありました。私も、校長も、担当スタッフもカウンセラーも生徒たちも、ぶつかり、寄り添いあいの積み重ねの6年だったと思います。
 
楽しいことも、嬉しいことも、苦しいことも、辛いことも、ちゃんとあった6年間だったと思います。
 
そして8月18日。
横浜港大さん橋ターミナルより、第92回ピースボート地球一周の船旅が出航していきました。今クルーズでは、記念すべき第10期目となるグローバルスクールが開校されます。
 
旅をするということは、人はひとりだということを実感することだと思っています。ひとりだからこそ、自分という人間を知ることが必要です。同時に、人が一人きりで生きていくのはつらいことでもある、一人きりで生きる必要はない、ということを知る機会にもなるでしょう。同じ時代をいきるひとたちと、どうやって共にいきていくのか。旅は、それを知り、考え、実践する場でもあると思います。
 
グローバルスクールは、地球一周の船旅の中で、生きることの多様性を知り、深めるためのスクールです。色んなことが待っている地球の中で、生き方や人間の多様性を知る。この経験が、これから先をいきていくための糧になりますように。
自分ひとりではない、ともにいきていける人はいるんだよ―
そんな思いが、伝わる旅になりますように。
 
こちらのブログでは、船からのレポートも掲載していきます。
どうぞお楽しみに。

出版のお知らせ

出版のお知らせです。といっても私ではなく、パートナーの室井が著書「恋の相手は女の子(岩波ジュニア新書)」を出版しました。
 
幼い頃にレズビアンではないかと気づくも、隠し続けていた彼女がどんな道を歩み、またこの先になにを思うのか、室井舞花というひとりの人間の視点から、人や時代の変化を綴った本になっています。
 
『LGBT』というワードが取りだたされるようになった今だからこそ、知る必要があるんじゃないのか、と思います。LとGとBとT、性的少数者、それぞれの言葉では語りきれないほど、この世界や生き方は多様です。色んな当事者の声を聞いてほしいと思います。
使い古された言葉ではありますが、それでもやっぱり“まずは知るところから”。
 
女らしくでなく、男らしくでもなく、“自分らしく”生きる-
セクシュアルマイノリティに該当せずとも、すべての人に共通することだと思います。
 
私も校正・編集を手伝いました。言葉の言い回しや表現の仕方をすごく気をつけました。読みやすい本になってます。読書が趣味の方は大体2時間くらい。活字が苦手なひとでも2日で読めたと聞いています。
もちろん私のことも出てきます。グローバルスクールのことも少し紹介してもらいました。
大きな書店には大体置いてあるとおもいます。なければ、取り寄せていただくか、amazonか岩波書店オンラインショップなどでオンラインでの購入が便利です。ご家族・友人間での回し読みも大歓迎。ぜひお手に取ってみてください。
 
 

恋の相手は女の子 (岩波ジュニア新書)
室井 舞花
岩波書店
売り上げランキング: 47,463

 
 
PHOTO:Ueno Yoshinori