乗船前 不登校を経験して17歳のときに高校中退。船に乗るまで7ヶ月の引きこもり。
乗船中 「朝活」と呼ばれる体を動かす朝の活動で、私は太鼓を選びクルーズを通して和太鼓に夢中になりました。それと、同世代のグローバルスクールメンバーと、いろんなテーマで語り合ったのが面白かったです。
下船後
船旅の最後に「やっぱり大学に行きたい」って素直に思えるようになり、下船後から自宅で独学で勉強し、自分で選んだ大学を受験しました。
いまは、東京の国際基督大学(ICU)に通い、大学の寮で共同生活をしながら楽しんでいます。
井上留美さん(参加当時18歳・福岡県)
第70回クルーズ・第一期卒業(2010年)
空気を読むって言うより
空気を作りだす人たちと出会えたことで
自分のままでも人とつながれるんだと強く思えたのです。
小さいときから空気を読んで人に合わせるのが苦手でした。
高校に入学したものの、1年生のときに突然学校に行かなくなったのです。
高校は進学クラスだったのですが、「とにかく覚えろ」という学校や塾の受験勉強にも違和感があり、学校が嫌になったのです。それからは、周囲と同じことができない自分を責めて自暴自棄になりました。
そんなときに、新聞記事でグローバルスクールの存在を知り、学校を退学して勢いで乗船しました。
広い世界に行けば、空気を読まなくても生きていける環境がありそうな気がして…そして乗ってビックリ。船内には自分と同じ「普通」じゃない人がいっぱいいたのです。空気を読むって言うより、空気を作りだす人たちと出会えたことで、自分のままでも人とつながれるんだと強く思えたのです。
井上留美さんからのメッセージ
私は船に乗って、自分の限界がなくなった気がします。
それまでは、基本的にネガティブ思考で、何でもすぐに「できないかも」って思っていました。
しかし、気づけば地球一周はしちゃったし、大学に入って副寮長も経験したりして、「わたしも頑張れば出来るじゃん」って素直に思えました。
いままでは決められたレールの上を歩いていましたが、下船後は自分の人生が自分の所有物と思えるようになりました。みなさんも迷ったら飛び込んでみてください。やっぱり自分の人生を動かすのは自分ですね。