乗船前 中学校の3年間不登校。ピースボートの船旅を経験後、自由の森学園入学、卒業。
乗船中 昔は苦手だった同世代の友達ができ、毎晩遅くまで語り合っていました。日中は海を見て過ごすことが多かったです。
下船後 高校卒業後の進路を決めずに乗ったのですが、船旅のおもしろさとグローバルスクールの重要性を肌で感じ、気がつけばピースボートスタッフになっていました。いまの私は、国際NGOの専従職員です(笑)。
堀口恵さん(参加当時20歳・埼玉県)
第70回クルーズ・第一期卒業(2010年)
私は、中学校には1ヶ月しか行っていません。
自分が安心できる居場所をうまくつくれなくて
息苦しくなっていたんです。
ある程度元気になった頃に自分でも動き出したいと思い、ピースボートの船旅に16歳の時に参加しました。
船に乗ったことがきっかけでいろんなことに興味が広がりました。だから高校は、自分のやりたいことが学べるような自由な雰囲気の学校を選びました。
高校を卒業して、2010年8月出発のピースボートクルーズにボランティアスタッフをして再び乗船。もう一度乗ろうと思った理由は、いまの自分が乗ったらまたいろいろ感じ方が違うんじゃないかと思ったことと、グローバルスクールの一期生募集があったからです。
堀口恵さんからのメッセージ
10代のときに経験した船旅が、当時の私に大きな変化をもたらしました。
それはズバリ、人との出会い!!
若いときにこそ、より多くの「いろんなおとな」に会うことをおすすめします。カッコイイ人やステキな生き方に出会うことで、自分の興味がどんどん広がっていきました。そして、自分のまわりの「おとなたち」から離れる3ヶ月という時間も、いま考えれば実は貴重だった気がします。
親の立場から(恵さんの母・堀口清子さん)
娘は中学にはほとんど行きませんでしたが、本人にとっては学校に行くかどうかというよりも、一生の問題で悩んでいたんですね。だから見守るしかありませんでした。
そして15歳のとき「私は私でいいんだ」って確信が持てたようです。それから娘の行動は早かったですね。自分でピースボートのことを調べて、ボランティアスタッフにも登録して…数年の間、人と接したりしていなかったので、いきなり世界一周というのは心配でした。
でもピースボートセンターでは本当にいろんな人との出会いがあって、毎日がすごく楽しそうだったんです。これなら大丈夫だなって。
そして世界一周から、真っ黒に日焼けして元気に帰ってきた娘の姿を見て、本当によかったと思いました。